山仕事の相棒

日本の木のことをもっと知りたい→林業家と知り合う→山仕事を体験する →山仕事、自分の道具が欲しくなる→2丁差しをまずは購入 日本の林業を覗き、深みに嵌まってゆく人の典型的なパターンです。 腰にマイ二丁差しが下がると、「あいつもとうとう感染したな」と 山仕事の先輩達が、ほほえみます。 自分の山の相棒、鉈と鋸が一つの鞘に収まった2丁差し、かっこいいでしょ? 今回の高知訪問では、そのトップブランド西山商会を訪ねました。 西山社長みずからのお出迎えをいただき、土佐打刃物のお話を伺いました。...

龍馬の木で家を造りませんか?

各地の作法に学ぶ「日本建築研鑽会」、今回は土佐の高知です。 土佐材の販路を広げるべく、官民協力しツアーをバックアップしていただきました。 関係者の皆様、お世話になり、ありがとうございます。 県立森林技術センターでは、木材の強度試験や熱処理(乾燥)試験の 様子を見学させていただきました。 土佐材の品質を安全で確かなものにする取り組みです。 原木市場では、圧倒的な材積に驚きました。これだけの需要があるのか? お話を聞くと、日本の林業が抱える問題が高知にもありました。 1964年の完全自由化により、関税のかからない外材に押され、...

三渓園と江戸初期の建築

先週末、所属しているNPO日本民家再生協会の会議と 見学会があり、横浜の三渓園を訪れました。 原山渓という明治時代の実業家が、京都や鎌倉から 貴重な日本建築を集め、庭園を造り、後に市民に開放しました。 上の写真は、臨春閣。江戸初期、家光の時代の建物です。 桂離宮と同じ頃でしょうか、私の大好きな小堀遠州、片桐石州の生きた時代、 数寄屋造りが豊かに広がる時期ですね、タイムマシンがあったら行ってみたい! 今回、特別に内部を見学させていただきました。 紀州徳川家の御殿、と言うことですが、とても柔らかな意匠です。...

職場体験・2日目

二日目の今日は、昨日制作した棚を仕上げます。 まずは台鉋で面取りをし、ペーパーで小口を整えて、 仕上げの塗装は、柿渋・松煙・弁柄を使う古色仕上げです。 柿渋の臭いの印象を聞くと、「お酒みたい」。 確かに柿渋も発酵材。味噌・酒・醤油、 日本の生活には、醸されたものが欠かせませんね。 さあ、丁寧に塗装しましょう。二人とも真剣な良い顔です。 二日がかりで、大工の伝統道具を利用し、伝統的な塗装を施した 世界で一つだけのものが、できあがりました。 現場から帰った棟梁と記念撮影、棟梁は照れて「怖い顔」しています。...

中学生の職場体験

すっかり冬の恒例行事となった中学2年生の職場体験、 受け入れ続けて14年になろうとしている。 体験メニューも14回の中で確立されてきました。墨壷、曲尺、鋸に蚤、 伝統工具を使用した木工作業が1日目の課題、 もちろん杉・檜、日本の木を使い、棟梁が指導に当たります。 今回の生徒さんは、偶然に二人とも施主のお子さん! 当社施工の家に住んでいる子供達が、当社を体験先に選んでくれたのは、 とてもうれしいことです。 タオル鉢巻きに鉛筆を差すスタイルで、大工気分も盛り上がり、 非日常の体験スイッチが入ります。...

こんな方法もあるのですが、、、

大好きな東京の町にある、 大正末か昭和初期かという料理屋さんの全面立て替えの噂が、、、 木造2階建ての建物は、増築を重ねていて、耐震補強では 追いつかないのだとか、 ならば、こんな方法もあるので、是非ご一考を 下の写真は、築50年の住宅を建て替えたときのこと、 和室を新しい家にそっくりそのまま持って行こうと言うことになり、 まずは丁寧に建具をはずし、部材を解体し、 新しい家へ組み込むと、くたびれて、しょんぼりしていた座敷も ほら、こんなにかっちりと、かっこよく生まれ変わります。...