祝・開店・シェ トモ

文庫蔵移築再生工事として、お伝えしていた 建物の1階に、施主ご家族のレストランが 3月9日、開店いたしました。 写真は前日のレセプションの様子、 シェフであるご長男から、コンセプトなどの 説明がありました。 野菜ソムリエでもあるシェフが、野菜をテーマに 日々の仕入れを重視した料理を提供します。 どのお皿も、手が込んでいて、素材の味が 際だち、野菜中心でありながら、 物足りなさを感じさせません。 オリジナルの器も凝っています。 2階のギャラリーでは、「池田満寿夫 展」が 充実した内容で開かれています。...

漆喰・本堂修復工事

いよいよ、仕上げの漆喰工事が始まりました。 初冬の青空に漆喰の白い壁が映えます。 今回の漆喰は、外部なので油漆喰。 油を漆喰に混ぜ、雨はじきを良くしてあります。 上の写真をよく見ると、繊維が確認できます。 麻を晒して細かく裂いたもの、 この繊維が絡み合い、壁を割れにくくします。 昨今、漆喰流行りですが、繊維が入っていない クリーム状のものが多く見受けられます。 繊維入りの漆喰を丁寧に塗り込め、 表面は、あくまでもなめらかで、気持ちの良い 仕上がりです。...

古民家再生〜小豆沢より(2)

解体&ジャッキアップ 2002年6月~8月 1. さあ、いよいよA邸の解体です。再生部分の玄関は手作業で解体します。 2. 機械で壊す予定の応接間天井クロス下から、漆喰がでてきました。建設当初の仕上げ材料が解ります。 3. 保存する和室二間のジャッキアップ開始。まず土台下にレールを流します。床下作業で大変です。 4. 上記3の作業の床下写真。コンクリート基礎を壊しレールを入れていきます。 5. 油圧ジャッキで建物の建物の片側を持ち上げ、枕木を噛ましていきます。この作業の繰り返します。 6....

古民家再生〜小豆沢より(1)

出会い 2002年1月~6月 「飛騨の国」の民家再生計画が一区切りついてから、JMRA(日本民家再生リサイクル協会)の活動を通じていろいろな民家に出会ってきた。 再生され新たな息吹を吹き込まれた民家、そのままの形を維持しながら大切に使われている民家、取り壊しを待つ民家。 そこで生活をする人たちの様々な思いを包み込み、じっと地面に建っている。 そんな民家の一つに関わる 機会が巡ってきたA邸との出会いである。 ここ板橋には、築40年から70年ほどの民家がまだかなり残っている。...

面戸・本堂修復工事

面戸(めんど): 簡単に説明すると瓦と瓦の間、軒先と瓦の間。 瓦よりも劣化の早いこの部分を修復しています。 上の写真で、瓦と瓦の間の黒く見える部分です。 職人さんが、黒い漆喰を小さな鏝を使い、 丁寧に丁寧に、隙間を埋めていきます。 大きな本堂は、小さな道具で、コツコツと...