by SO-GO | 2008年11月10日 | ブログ
11月8日、北越谷・文庫蔵移築再生工事の 竣工式が行われました。 8月に建物を引き渡した後、お客様ご自身で 見事に外構を完成させ、今日を迎えました。 見学会と設計者による記念講演が行われ、 その後、奥様の美味しい手作り料理で 和やかに親睦パーティー。 施主の安田様や私が卒業した 「民家の学校」の同窓生による長唄や サックスの演奏などがあり、 やがて、ちょっとした同窓会のようになり、 大変楽しい時間を過ごしました。 お客様自らが立ち上げたブログもご覧ください。 文庫蔵移築再生 明治20年代に建築された蔵を解体して埼玉に移築します。...
by SO-GO | 2008年11月4日 | ブログ
土壁の中塗りが終わり、木部【洗い】の工程に 入りました。薬品を使う場合もありますが、 今回は、水、のみ。 本当に水だけ?と、思うほどきれいになります。 写真手前の木目がはっきりしている部分は、 洗い後、奥の黒い部分は洗い前です。 こんな道具を使います。 藁を束ねブラシ状にし、穂先をたたいて柔らかく 水もたっぷり含むようになっています。 左が使用前の水、右が使用後、真っ黒です。 冒頭の写真に戻りますが、 ブラシと水で、木を傷めないように根気よく、...
by SO-GO | 2008年10月24日 | ブログ
なにも手を打たないと、柱等の木部と土壁の間に やがて隙間が出来てしまいます。 柱に堀込【ちりじゃくり】を入れて、土壁をめり込ま したりしますが、今回、古い壁を剥がしてみると、 木部に堀込がありません。 そこで今回は、木部と土壁が接する部分に 【散りとんぼ】を打ちました。 伝統工法ですが、今では珍しい作業です。 細い釘に麻縄が巻き付けてあり、この麻縄が 離れようとする土壁を引きつけます。 これを1本、1本、取り付けます。 そうすると、最初の写真のようになります。...
by SO-GO | 2008年10月18日 | ブログ
北区十条のお寺で、本堂の修復工事をさせて いただくことになりました。 本堂全体へ足場を掛け、痛んだ部分を調べ 修復計画を立てます。 今回は特に漆喰壁がだいぶ傷んでいたので 漆喰部分を剥がし、その下の土壁も 粘りが無くなっていたので、剥がして下地から 塗り替えです。 今回も左官職は、練馬の蔵でお世話になった 小松さんに絶大な信頼で、お願いしました。 そのほかに、銅板職、瓦職、あく洗い職、 社寺のプロ達が腕をふるってくれます。 みなさんよろしくお願いします。 練馬区の蔵については、こちら...
by SO-GO | 2008年7月23日 | ブログ
2月から始めた文庫蔵移築再生工事。 やっと足場が取れて、まもなく完成です。 普通の住宅地に突然現れた民家! 皆さん立ち止まり、興味深げに見あげていきます。 今回はお施主様のセルフビルドの部分があり、 ゆっくりとしたペースで進んでいますが、 この蔵が過ごしてきた時間を考えると1200分の 5ヶ月に過ぎません。 さらにこの地で100年過ごすのであれば、 納得のいく工事を時間をかけて行うのも すてきな、贅沢なことです。 上の写真は、2階のギャラリーになる部分です。 完成が楽しみです。 お客様自らが立ち上げたブログも ご覧ください。...