古民家再生〜小豆沢より(2)

解体&ジャッキアップ 2002年6月~8月 1. さあ、いよいよA邸の解体です。再生部分の玄関は手作業で解体します。 2. 機械で壊す予定の応接間天井クロス下から、漆喰がでてきました。建設当初の仕上げ材料が解ります。 3. 保存する和室二間のジャッキアップ開始。まず土台下にレールを流します。床下作業で大変です。 4. 上記3の作業の床下写真。コンクリート基礎を壊しレールを入れていきます。 5. 油圧ジャッキで建物の建物の片側を持ち上げ、枕木を噛ましていきます。この作業の繰り返します。 6....

古民家再生〜小豆沢より(1)

出会い 2002年1月~6月 「飛騨の国」の民家再生計画が一区切りついてから、JMRA(日本民家再生リサイクル協会)の活動を通じていろいろな民家に出会ってきた。 再生され新たな息吹を吹き込まれた民家、そのままの形を維持しながら大切に使われている民家、取り壊しを待つ民家。 そこで生活をする人たちの様々な思いを包み込み、じっと地面に建っている。 そんな民家の一つに関わる 機会が巡ってきたA邸との出会いである。 ここ板橋には、築40年から70年ほどの民家がまだかなり残っている。...

民家再生物語〜飛騨の国から(7)

終わり、そして新たな始まり (友人との往復書簡より) by 久保隆一 大竹さんからの電話で始まった「民家再生」の物語は、住宅は暮らすためにあるものだと改めて、自分に気づかせてくれた。暮らし=生活をすることを自分自身に問い直し、民家を再生することを「延期」(私はそう思っている)した友人の決断は、素晴らしい結論だと思う。 民家再生のストーリーをホームページ上で、中継していこうと思っていた私のもくろみも「延期」になってしまったが…。...

民家再生物語〜飛騨の国から(6)

そこで暮らす覚悟はあるか (友人との往復書簡より) by 大竹 12月になると「雪虫」がフワフワと飛ぶ姿が見られるようになった。「雪虫」の学術的な名は知らないが、小さく綿をちぎったよう形で、この虫が飛ぶと飛騨の人たちは雪が降る日が近いと察するのだ。本格的な雪のシーズンは年が明けてお正月頃からとなった。 元スキーヤーの私は(確か久保氏も…)、大学時代はスキーシーズンを楽しみにしていたが雪国に暮らすようになってからは違う。すべてのモノを覆い隠す雪景色は美しいが、共に暮らすのは大変である。今年の雪の降り方は、以外と多かった。...

民家再生物語〜飛騨の国から(5)

いよいよ計画 (友人との往復書簡より) by 大竹 「マスター、金魚二杯ちょうだい。」 お湯割の焼酎に、シソの葉と鷹の爪が入ったグラスが渡された。少し奇妙な組み合わせだが、これがなかなか旨い。グラスの中に、まるで赤い金魚が泳いでいる様なのでこの名前がついたらしい。この店は、15〜6人も入れば満員になる小さな店だ。マスターの趣味というか、思いで詰まった70年代風の店。...