by SO-GO | 2009年11月21日 | ブログ
長野県から構造材を仕入れたN邸、いよいよ左官工事に 入りました。 内部の壁は漆喰と珪藻土です。 今回の住宅は柱と梁が内部へ見える「真壁工法」、 日本の伝統的な形式です。 左官壁は基本的に「鏝むら」が出てはいけないので、 写真のようにライトを真横からあて、確かめながら作業をしています。 上の写真のように、柱や梁と壁の接点、「ちり」がいかに真っ直ぐに 通っているかが、職方の腕の見せ所。 小さな鏝を使って丁寧に仕上げます。 下の写真は鏝の数々、場所と状況によって使い分けます。 どれもきれいに磨き上げられています。...
by SO-GO | 2009年11月13日 | ブログ
今日、板橋区で唯一、現在もお住まいの茅葺き古民家 「粕谷家」の見学に行きました。 名主さんのお住まいだけに、用材のレベルも高い すばらしい建物でしたが、何よりも驚いたのは、当初の面影を 残しながら大切に住まわれていることでした。 なんと、今日知ったのですが、 「東京8区 文化財古民家めぐり」という文化イベントがあり、 足立区、板橋区、江戸川区、北区、江東区、杉並区 世田谷区、目黒区に現存する茅葺き古民家が公開されています。 上記8区の連動企画で、今週末ならまだかなり見学できます。 板橋、足立、江東、江戸川は15日(日)まで...
by SO-GO | 2009年3月10日 | ブログ
文庫蔵移築再生工事として、お伝えしていた 建物の1階に、施主ご家族のレストランが 3月9日、開店いたしました。 写真は前日のレセプションの様子、 シェフであるご長男から、コンセプトなどの 説明がありました。 野菜ソムリエでもあるシェフが、野菜をテーマに 日々の仕入れを重視した料理を提供します。 どのお皿も、手が込んでいて、素材の味が 際だち、野菜中心でありながら、 物足りなさを感じさせません。 オリジナルの器も凝っています。 2階のギャラリーでは、「池田満寿夫 展」が 充実した内容で開かれています。...
by SO-GO | 2008年11月21日 | ブログ
いよいよ、仕上げの漆喰工事が始まりました。 初冬の青空に漆喰の白い壁が映えます。 今回の漆喰は、外部なので油漆喰。 油を漆喰に混ぜ、雨はじきを良くしてあります。 上の写真をよく見ると、繊維が確認できます。 麻を晒して細かく裂いたもの、 この繊維が絡み合い、壁を割れにくくします。 昨今、漆喰流行りですが、繊維が入っていない クリーム状のものが多く見受けられます。 繊維入りの漆喰を丁寧に塗り込め、 表面は、あくまでもなめらかで、気持ちの良い 仕上がりです。...
by SO-GO | 2008年11月13日 | ブログ
面戸(めんど): 簡単に説明すると瓦と瓦の間、軒先と瓦の間。 瓦よりも劣化の早いこの部分を修復しています。 上の写真で、瓦と瓦の間の黒く見える部分です。 職人さんが、黒い漆喰を小さな鏝を使い、 丁寧に丁寧に、隙間を埋めていきます。 大きな本堂は、小さな道具で、コツコツと...