お地蔵様4

ゴールデンウィークを挟み、あっという間に一ヶ月が過ぎてしまいました。 後追いですが、お地蔵様の続きです。 屋根、木口塗装も完了し、金物・唄(ばい)も上の写真のように取付け、 建築工事は完了したのですが、日本建築には大事な工事が残っています。 植木職の登場です(彼も30代ですが良い仕事をしてくれます)。 建物と周囲の環境(風土)を繋ぐ、石組み、植栽、小さくても、ささやかでも、 それらがあってこその日本建築だと考えています。 最初の写真と比べてみてください、建物だけでは成り立たないのが、 解っていただけると思います。...

お地蔵様3

さて、大工さんが終わると屋根工事です。今回は銅板葺き。 そうなると協力していただくのは(株)小野工業所。 小さな屋根でもしっかり、摑み込みの一文字葺きで葺いていただきました。 仕事中の職人さんは本当に良い表情ですね。...

お地蔵様2

大工さんが手にしているのが、小森谷さんの杉材です。 縱材と横材の間に落とし込み、長手方向の揺れに強くします。 組み上がるとこのようになります。天然乾燥材ですから、木目もきれいですね。 木と木をつなぐ技、継手といいます。穴の空いているところへ栓を入れ がっちり固めると、抜けません。 大工工事も残りあとわずか、垂木の取付です。...

お地蔵様

地元のお客様の庭にお地蔵様、その屋根を作り直している。 小さいながらも肘木や斗升で屋根を支え、足元は貫工法で固めます。 もちろん材料は国産の桧と杉。素性の良いものをそろえることが出来ました。 棟梁は30代、仲間二人とうれしそうに作業を進める。 真剣な良い表情で鑿を使っていますね。 そして、綜合建設の秘蔵材、群馬の林業家・小森谷さんの杉板登場! 林業体験...

日本建築研鑚会・金沢講座

「日本建築研鑚会」、2月は金沢講座です。 今回のテーマは「加賀百万石・金沢数寄屋の雅にふれる」 金沢は兼六園を団体旅行で見た程度、建物は初対面。 東京、京都と研鑚会で訪ね、それらとどのように異なるのか、 興味津々で出かけました。 まず最初に訪れたのは、松声庵という明治初年の茶室。 空間をじっくり体感し、今回は採寸も出来ました。 美しいなと感じたものを「なぜ?」という気持ちで採寸しておくと 仕事に役立ちます。 畳を採寸して「あれ?」京間ではありません、 地理的にも歴史的にも金沢の建物は京間寸法で出来ているものと...