by SO-GO | 2009年12月17日 | ブログ
昨日、国産木材の家・N邸の完成引渡を行いました。 約7ヶ月に及ぶ工事が無事に終わり、 建物がお客様の元へ、感慨無量の瞬間です。 5月の解体から始まり、お客様と共に木材の産地訪問、 その材を皆既日食の日に建て方をし、上棟。 大工工事、左官工事を経て、行政検査、社内検査、 設計事務所検査、施主検査の末のお引き渡しです。 上の写真、床はサワラ、柱が杉、梁が松、すべて国産木材です。 そして壁は、珪藻土。障子は旧家屋のものを再利用しています。 再利用は、この住宅の特徴、下の写真は、 築50年の旧家屋和室を丁寧に解体し、新築家屋の中に...
by SO-GO | 2009年5月21日 | ブログ
住宅の解体作業中です。 機械でつぶさずに、手作業で分解しています。 なぜ? 写真は床の間ですが、床柱や違い棚などの 部材を新しい家に 転用(リサイクル)するためです。 今回の計画では、 障子などの建具も再利用します。 すべてを新しい材料で作らずに、永年住み続け た家の一部を歴史と共に移築します。 天井裏に、御幣が残っていました。 これを降ろすと、 上棟時の記録を見ることが出来ます。 屋根の下地は、杉の表面に近い部分を使用し、 その上に杉皮を敷いています。 一本の杉を無駄なく使用していた先人の知恵、...
by SO-GO | 2008年11月10日 | ブログ
11月8日、北越谷・文庫蔵移築再生工事の 竣工式が行われました。 8月に建物を引き渡した後、お客様ご自身で 見事に外構を完成させ、今日を迎えました。 見学会と設計者による記念講演が行われ、 その後、奥様の美味しい手作り料理で 和やかに親睦パーティー。 施主の安田様や私が卒業した 「民家の学校」の同窓生による長唄や サックスの演奏などがあり、 やがて、ちょっとした同窓会のようになり、 大変楽しい時間を過ごしました。 お客様自らが立ち上げたブログもご覧ください。 文庫蔵移築再生 明治20年代に建築された蔵を解体して埼玉に移築します。...
by SO-GO | 2008年7月23日 | ブログ
2月から始めた文庫蔵移築再生工事。 やっと足場が取れて、まもなく完成です。 普通の住宅地に突然現れた民家! 皆さん立ち止まり、興味深げに見あげていきます。 今回はお施主様のセルフビルドの部分があり、 ゆっくりとしたペースで進んでいますが、 この蔵が過ごしてきた時間を考えると1200分の 5ヶ月に過ぎません。 さらにこの地で100年過ごすのであれば、 納得のいく工事を時間をかけて行うのも すてきな、贅沢なことです。 上の写真は、2階のギャラリーになる部分です。 完成が楽しみです。 お客様自らが立ち上げたブログも ご覧ください。...
by SO-GO | 2008年3月18日 | ブログ
1月23日に紹介させていただいた練馬区の蔵の再生工事が始まりました。 痛みのひどいところを部分的に再生するという工事、一棟完全に再生させるよりも難しい工事になりますが、現地再生が決まったのでうれしい工事です。 一番痛んでいた腰(地面から2m弱)の部分を取り除くのですが、直上の土壁が落ちないようにL型の鉄骨で押さえます。茶色に見えている部分は、杉の皮、今で言う防水紙の役目をになっています。自然からの贈り物を無駄なく使う先人の知恵、山も自然も潤う方法です。 練馬区の蔵...