職場体験・2日目

二日目の今日は、昨日制作した棚を仕上げます。 まずは台鉋で面取りをし、ペーパーで小口を整えて、 仕上げの塗装は、柿渋・松煙・弁柄を使う古色仕上げです。 柿渋の臭いの印象を聞くと、「お酒みたい」。 確かに柿渋も発酵材。味噌・酒・醤油、 日本の生活には、醸されたものが欠かせませんね。 さあ、丁寧に塗装しましょう。二人とも真剣な良い顔です。 二日がかりで、大工の伝統道具を利用し、伝統的な塗装を施した 世界で一つだけのものが、できあがりました。 現場から帰った棟梁と記念撮影、棟梁は照れて「怖い顔」しています。...

かっこいい建築

日本建築研鑽会で訪れた角館で出会いました。 大谷石のような凝灰岩(東北なので緑色凝灰岩かな?)を巧みに加工して 造られていました。 施主と職人の気持ちが、ガンガン伝わってくる!くる!! ファサード(正面)も、いい顔しています。 角館町観光協会のHPによると、大正15年建造。 と、言うことはF.L.ライトの帝国ホテルの竣工後なので、その影響を受けたのか? まったく別な発想の元に造られたのか?興味が尽きません。 角館町観光協会 http://kakunodate-kanko.jp/blog/2011/07/post-1923.html...

日本建築研鑚会・秋田講座

秋田杉の産地を訪ねました。 見事な育成複層林(間伐を行い、隙間に植林し樹齢の異なる杉を育てる)は、 40歳で独立し、製材所を起こし山林を買い受け、山から製品までの連なりを わずか20年で実現させたスーパー社長により施業されています。 間伐された森は、太陽光が地面まで届き、 新たな苗木が育っています。 間伐された小径木は、無駄にされることなく、 土木資材(写真は砂防ダムの型枠)に利用され、 端材はチップになり、キノコの養殖に利用されるそうです。 秋田杉というと高級材のイメージがありますが、...

新年のご挨拶

謹んで新春のご挨拶を申し上げます。 昨年は皆様のおかげで、無事に一年を過ごすことが出来ました。 心より厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。 今年も日本の木で、たくさん良い家を造りたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 そして、とても小さな力ですが、今年も福島、東北を...

清明

今日は二十四節季の清明。「万物がすがすがしく明るく美しいころ」 東日本大震災後、日本は暗い雲で覆われていますが、 必ず来る春を信じて頑張るしかありません。 ふと気づくと、毎年紹介している龍福寺のしだれ桜が満開でした。 今日の青空を背景にすると、まさに「清明」。 お近くの方は是非お出かけください。...