三渓園と江戸初期の建築

先週末、所属しているNPO日本民家再生協会の会議と 見学会があり、横浜の三渓園を訪れました。 原山渓という明治時代の実業家が、京都や鎌倉から 貴重な日本建築を集め、庭園を造り、後に市民に開放しました。 上の写真は、臨春閣。江戸初期、家光の時代の建物です。 桂離宮と同じ頃でしょうか、私の大好きな小堀遠州、片桐石州の生きた時代、 数寄屋造りが豊かに広がる時期ですね、タイムマシンがあったら行ってみたい! 今回、特別に内部を見学させていただきました。 紀州徳川家の御殿、と言うことですが、とても柔らかな意匠です。...

こんな方法もあるのですが、、、

大好きな東京の町にある、 大正末か昭和初期かという料理屋さんの全面立て替えの噂が、、、 木造2階建ての建物は、増築を重ねていて、耐震補強では 追いつかないのだとか、 ならば、こんな方法もあるので、是非ご一考を 下の写真は、築50年の住宅を建て替えたときのこと、 和室を新しい家にそっくりそのまま持って行こうと言うことになり、 まずは丁寧に建具をはずし、部材を解体し、 新しい家へ組み込むと、くたびれて、しょんぼりしていた座敷も ほら、こんなにかっちりと、かっこよく生まれ変わります。...

こめらの森・2011年秋~冬

夏以降、こめらの森へ自分の周りにいる方々から、多くの支援の手を さしのべていただきました。 「福島のために少しでも力になりたい」という気持ちが皆の原動力です。 逐一、報告と御礼をするべきでしたが、忙しさにかまけて今になってしまいました。 皆様、本当にありがとうございます。すばらしい人達に囲まれていることに感謝です。 まだまだ「福島」は終わりません、今年も一緒に、よろしくお願いいたします。 ※小豆沢みどり町会青年部 毎年、秋に行われる「サンマ祭り」、今年はチャリティとして募金を行いました。...

「こめらの森・南会津」運営開始!

6月26日、はじめて訪れたときには廃墟だった民家が、みんなの力 で蘇りました。前回貼った野地板の上には畳が敷かれ、建具が 入ると、「家」が長い眠りから覚めたようです。 福島県のお父さん、お母さんの頑張りでキャンプは予定通り 7月23日にオープンし、こめら(子供達)が走り回っています。 台所も機能を取り戻し、昼食準備に取りかかっています。 人が建物を使い出すと、建物が家に換わり、息を吹き返すと 今回の体験で強く感じました。 キャンプは1週間単位交代制なので、日曜日の昼食は、...

国産木材の家・N邸 竣工

昨日、国産木材の家・N邸の完成引渡を行いました。 約7ヶ月に及ぶ工事が無事に終わり、 建物がお客様の元へ、感慨無量の瞬間です。 5月の解体から始まり、お客様と共に木材の産地訪問、 その材を皆既日食の日に建て方をし、上棟。 大工工事、左官工事を経て、行政検査、社内検査、 設計事務所検査、施主検査の末のお引き渡しです。 上の写真、床はサワラ、柱が杉、梁が松、すべて国産木材です。 そして壁は、珪藻土。障子は旧家屋のものを再利用しています。 再利用は、この住宅の特徴、下の写真は、 築50年の旧家屋和室を丁寧に解体し、新築家屋の中に...