お地蔵様

地元のお客様の庭にお地蔵様、その屋根を作り直している。 小さいながらも肘木や斗升で屋根を支え、足元は貫工法で固めます。 もちろん材料は国産の桧と杉。素性の良いものをそろえることが出来ました。 棟梁は30代、仲間二人とうれしそうに作業を進める。 真剣な良い表情で鑿を使っていますね。 そして、綜合建設の秘蔵材、群馬の林業家・小森谷さんの杉板登場! 林業体験...

日本建築研鑽会 日光東照宮

4月25日(日) 日本建築研鑽会の幹事メンバーU-50で 日光東照宮平成大修理現場へ行きました。 一般公開されていない現場を見学することが出来ました。 上の写真は、拝殿正面、龍の彫刻です。 東照宮と言えば建築彫刻で有名ですが、 間近で見る大きさにまず圧倒、奥に写る人と比較してください。 大きさだけではなく、今にも動きだしそうな彫刻の完成度に感動! 彫刻の修理工房も見学してきました。 まず下絵を起こし、研究確認し、彫刻へ彩色を施すそうです。 職人さんは、地元近くの方達だそうで、江戸期の創建から...

日本建築研鑽会

「日本建築研鑽会」がいよいよ始まりました。 当社が加入するNPO日本民家再生協会の登録事業者、 その若手組織U-50が立ち上げた「連続勉強会」です。 その組織の一員として、第一回目の東京講座の幹事を務めました。 通常の建築勉強会は、東京など場所を固定して行うのですが、 今回は、全国組織のNPOの利点を生かし、全国を廻り、 各地の建築を支える技術や美意識の違いを探っていきます。 第1回目の東京講座は「東京らしさ」を表現する建築はと考え、 近代数寄屋の巨匠・吉田五十八先生の流れを受け継ぐ 板垣 元彬先生に講師をお願いいたしました。...

国産木材の家・N邸 竣工

昨日、国産木材の家・N邸の完成引渡を行いました。 約7ヶ月に及ぶ工事が無事に終わり、 建物がお客様の元へ、感慨無量の瞬間です。 5月の解体から始まり、お客様と共に木材の産地訪問、 その材を皆既日食の日に建て方をし、上棟。 大工工事、左官工事を経て、行政検査、社内検査、 設計事務所検査、施主検査の末のお引き渡しです。 上の写真、床はサワラ、柱が杉、梁が松、すべて国産木材です。 そして壁は、珪藻土。障子は旧家屋のものを再利用しています。 再利用は、この住宅の特徴、下の写真は、 築50年の旧家屋和室を丁寧に解体し、新築家屋の中に...

転用(旧宅の材料を新しい家に使う)

住宅の解体作業中です。 機械でつぶさずに、手作業で分解しています。 なぜ? 写真は床の間ですが、床柱や違い棚などの 部材を新しい家に 転用(リサイクル)するためです。 今回の計画では、 障子などの建具も再利用します。 すべてを新しい材料で作らずに、永年住み続け た家の一部を歴史と共に移築します。 天井裏に、御幣が残っていました。 これを降ろすと、 上棟時の記録を見ることが出来ます。 屋根の下地は、杉の表面に近い部分を使用し、 その上に杉皮を敷いています。 一本の杉を無駄なく使用していた先人の知恵、...