古民家再生〜小豆沢より(2)

解体&ジャッキアップ 2002年6月~8月

1. さあ、いよいよA邸の解体です。再生部分の玄関は手作業で解体します。

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2. 機械で壊す予定の応接間天井クロス下から、漆喰がでてきました。建設当初の仕上げ材料が解ります。

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3. 保存する和室二間のジャッキアップ開始。まず土台下にレールを流します。床下作業で大変です。

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4. 上記3の作業の床下写真。コンクリート基礎を壊しレールを入れていきます。

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5. 油圧ジャッキで建物の建物の片側を持ち上げ、枕木を噛ましていきます。この作業の繰り返します。

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6. これが油圧ジャッキ、3台で片側8m強の建物を持ち上げます。

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7. 油圧ジャッキの操作盤。操作をする親方とジャッキアップ寸法を確認する人。

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8. 持ち上げては枕木を積み重ね、くさびで固定します。

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9. 一日で持ち上がるのは60cm程度。これを続けて180cmまで持ち上げます。片側を持ち上げて次に反対側を持ち上げます。

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10. 地道な作業の連続で床下に人が入れるくらい持ち上がりました。ここまでくると実感がわき、見栄えがします。

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11. 仮囲いに隠れていた平屋建ての建物が出現し、中に浮いたように見えます。

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12. 嵩上げの完成です。ここまでの工程で約1週間、これから基礎工事に入ります。

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*なぜ建物を持ち上げるのか?

保存部分をそのままにして新築部分を増築するという方法もあるのですが、新築部分と保存部分を、一体となるコンクリート基礎の上に載せることにより、新旧の建物を安定させると言う考え方から 「嵩上げ工法」を選択しました。建物下に180cmの空間を出現させることにより、基礎工事を容易にします。
 
新旧の建物を一体化させるためには、一体となる基礎の上に載せるのが重要です。

古民家再生〜小豆沢より(1)
施工事例 A様邸